こんにちは!
パーソナルトレーナーのTAROです。
足腰を鍛えなければならない理由と聞かれたらどのようにお答えしますか?
「老後歩けなくなるから?」とイメージされる方がほとんどかと思われますが
もっと大事な理由があるんです。
もし自分事で考えるのが難しければ親のことで置き換えて考えてみてください。
目次
歩くことだけが目的じゃない
介護業界で働いてきた中で
自分の足で歩けなくなる
という方を多くみてきましたが
一人で歩けなくなることは不幸せではありません。
もちろん何歳になっても自分の足で歩きたいという気持ちは非常に大事ですが
歩けなくなる前と後に出来ることが
複数存在するということだけは忘れずに!
もちろん運動をして足腰を鍛えるということもありますが
このような選択肢があります
・自宅をバリアフリーにする
・杖
・歩行器
・車いす
・電動車いす
などの対策があります。
極論を申し上げますと歩けなくても
それを補助する福祉用具といわれるものが存在するということです。
最近の電動車いすはスタイリッシュでかっこいいモデルのものもあり抵抗感なく使用できるかと思います。
歩けなくなるイコール寝たきりではありません。
歩けなくなり車いすでも旅行に行ったり行きたいところに行くということは健常者に比べて大変なことは事実ですが可能です。
足腰と脳は関係している
人間の体は全てつながっており
足腰の筋力低下により脳の機能が低下します。
運動して足腰の筋肉を動かすことで血流が良くなり脳にもたくさんの酸素が送られ活性化されるのです。
結果、老化による認知症の予防にもつながります。
すごくシンプルな仕組みのようですが、この考え方はとても大事です。
すぐに病院で薬をもらうのではなく出来ることをはじめましょう。
様々な研究機関のデータからも足腰の筋肉と脳の機能の関連性は多く報告されていますが、世間一般の足腰を鍛える一番の目的は歩くというイメージが先行されているのが現状です。脳トレとして熱中してクロスワードパズルや間違え探しをやるよりも足腰を鍛えた方ががよっぽど効率良い認知症予防ともいえます。
脳血管疾患の予防にも効果大
シニアで介護が必要になる要因として、認知症に次いで多いのが脳血管疾患といわれる脳出血や脳梗塞です。
これらの予防としても重要になるのが運動習慣による足腰強化になります。
1日中何もしないで椅子に座りっぱなしの生活では血液がドロドロになり脳卒中のリスクが大きく高まるのです。
米心臓協会の学術誌にも掲載された研究論文でも1日8時間以上座って過ごしてあまり体を動かすことはないと回答した人は、座っている時間が4時間未満で毎日10分以上の運動をしているという人に比べて脳卒中の発症リスクが7倍に上ったというデータが報告されています。
私が以前働いていたデイサービスを利用されていた70代男性で脳卒中を発症された方との会話の中で病気発症前の生活スタイルについてお聞きしたら、1日中書斎にこもりパソコンでゲームをやりながら水分もとらずに座りっぱなしの生活を続けていたら意識を失い救急搬送されたとのことでした。
まさに座りすぎによる健康被害の典型例と言えるでしょう。
メンタルケアは薬より運動
何もやる気が起きない
意欲低下
引きこもり
そんな時もまずやるべきことは足腰を鍛えることです。
意欲が低下してきているシニアの方が必ず仰る言葉があります
「足がフアフアした感じがする」
まさに「地に足がついていない」という状態です。
腰を表す言葉で
「逃げ腰」「腰が引ける」「浮き腰」「腰が重い」といった言葉がありますが
足腰を鍛えるということはメンタルにも直結しているのです。
「地に足がついていないフアフアした感じ」は運動不足でメンタル落ち込み気味の方に多い傾向があります。
今こそ少しで良いので足腰に意識を向けてみてはいかがでしょうか。
この「少し」というのが大事です。
人間は不思議なもので少し意識をするだけでも全てにおいて健康意識が高まってくるのです。
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